2020年1月22日水曜日

(コラム)インターネットと子育て


 
  

  篠原 敬子  
    おもちゃの図書館おもちゃの家でんでんむし
    おもちゃの図書館全国連絡会理事







  次女が小学生の頃「ママはおもちゃのことばっかり! おもちゃ図書館って大嫌い!」そう言われたことがある。その次女が平成最後の3月末に第1子の女児を出産した。大変なお産であったが、今では母子とも元気に日々過ごしている。ある時ふっと気がついた。おや、初産だったのに、母親業先輩の私に聞いてこないなぁ。娘に聞くと「おかあさん、今時はスマホで何でも調べられるのよ。だから大丈夫」エッそうなの? インターネットママか・・・。
  しかし情報過多じゃないか気になって調べてみたら、行政関係の母子福祉関係や保健所、小児科クリニックなどの他、経験者の体験談もあり、しっかりしたサイトが多く安堵した。そうかもしれないな、例えば次女の場合、現在は育休で赤ちゃんと昼間は二人きりだ。家事と育児の間に、些細な事(便の色とか、予防注射の予約とか)でもさっとスマホで解決。親に電話して状況説明してアドバイスを求めるより、遥かに時短で正確だ。私は頼られない事が少々残念なのかも。でも、と、また心配の種を探し出す。子どもとの触れ合いは大丈夫?
  ところで、おもちゃ図書館での遊びだが、子ども達を床に寝かせてカラフルな薄い布で、大人数人が布の端を持ち、上の方から子供の顔のあたりまで、フワ~フワ~と、上げたり下げたり風を送る。子ども達の歓声がその都度響く。ある日、なんと次女がバスタオルで同じことを3ヶ月の赤ちゃんにしている。ニコニコ顔の赤ちゃん。娘にこれはおもちゃ図書館でもするよ~と言うと、「へー知らなかった。子どもってこんな事で喜ぶんだね」と楽しそうに答えた。
  情報は大切だ。でも、子育ての中心にあるのは、我が子への愛おしさや、この子を守りたいという本能だ。例え育児環境の違いはあっても、それは変わらない。その中で子どもは成長し、親も親として成長するのだ。そうやって私達は生を繋いでいく。「おもちゃ図書館に、もう少し大きくなったら連れて行こうかな」次女の呟きが聞こえた。
で、私も呟く、そうだホームページのコラム書かなきゃ!と。インターネットですよねこれ。

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