2024年8月16日金曜日

 

能登半島地震 / 七尾市への訪問報告 

 2024年8月3日(土)

 輪島ヘむかう途中、七尾市のおもちゃ図書館こあらさんへ立ち寄りました。

おもちゃ図書館の運営団体であるNPO法人ぽっかぽかさんは子育て支援センターなどの「親子ふれあいランド」の運営管理も担っています。
親子ふれあいランドやおもちゃ図書館について説明をしていただきましたが、幅広く子育て支援の事業を担いつつも、おもちゃ図書館の活動を大切にして継続してくださっていることがわかりました。
親子ふれあいランドのある矢田郷地区コミュニティセンターのホールは現在も避難所として被災された方が生活していて、私たちが到着したときはちょうど昼食の炊き出しが行われていました。
七尾市の状況は、関東にいる私たちにはなかなか情報が入ってきませんが、会場の矢田郷地区コミュニティセンターもつい3日前に下水が使えるようになって館内のトイレ一部が使用可能になったばかりとのことでした。センター前には仮設トイレも設置されたままで、暑い中、大変な状況が続いていたと知ることができました。
七尾市おもちゃ図書館こあらの皆さま、お忙しい中丁寧に対応していただきありがとうございました。

 






 

夏休み輪くわくこどもフェスタ開催 


 
2024年8月4日(日)輪島市子育て支援センター・児童センターにて

輪島わくわくおもちゃの図書館との共催で「夏休み輪くわくこどもフェスタ」を午前、午後と無事開催することができました。

人形劇の鳥毛さんとアフリカン太鼓のはらぺこそんごくうさんのコラボ、県レクリエーション協会の上野さん&山岸さん、そしてみらい子育てネット輪島の皆さん、輪島市子育て支援センター・児童センターのスタッフの皆さん、多くの方のご協力のもと、楽しい1日を過ごすことができました。何よりもお子さんたちのいきいきした笑顔が印象的でした。その笑顔につられスタッフ、ボランティア一同もあたたかい気持ちいっぱいで終えることができました。

オープニングの人形劇&アフリカン太鼓、レクリエーション協会の身体を使った遊び
そしてその後約一時間は、手作り工作、プラカップ遊び、ボードゲーム、幼児さんのおもちゃ遊び、レクリエーション協会のニュースポーツ体験、飲み物とポップコーン試食コーナーと盛りだくさん。最後はレクリエーション協会の集団ゲームでさらに盛り上がりました。

前回5月に引き続き、開催にあたり多くの企業、団体からのご支援をいただきました。皆さま、ありがとうございました。
輪島の子どもたち、保護者の皆さんも遊びにきてくれて、本当にありがとうございました。















2024年5月15日水曜日

輪くわく子育てサロン開催 


 
5月12日(日)10時~15時、石川県輪島市の子育て支援センターで、「輪くわく子育てサロン」を行いました。

 能登半島地震で大きな被害を受けた輪島市の方々に楽しく集える場をつくろうと、「輪島わくわくおもちゃの図書館」とおもちゃの図書館全国連絡会が、輪島市子育て支援センターの協力を得て開催しました。今回は会場の都合で乳幼児の親子に限定しましたが、100名を超える参加者がありました。
 
 サロンには、「おもちゃで遊ぼう」「マイバッグづくり」「絵本の紹介・プレゼント」「季節の壁掛けフォトコーナー」が設けられ、どこも親子で満員、さらにステージでは午前と午後の2回パペットショー「キムタクと遊ぼう」が行われ参加者を喜ばせました。
 ショーの間は「おしゃべりcafe」となり、美味しい飲み物やお菓子、出来立てのポップコーンを食べながら、楽しく交流されていました。
 また愛媛県のおもちゃ図書館から寄贈された様々な手作りおもちゃがお土産に用意され、楽しそうに選んでいました。

 参加者からは、普段こんなにたくさんの乳幼児の親子が一緒に楽しむことはないとのこと、また来たいと要望が出されました。

 今回のサロン開催には、中央共同募金会「ボラサポ」の支援や、様々な企業の方々、そして全国のおもちゃ図書館から協力をいただきました。皆さま方に、心からお礼を申し上げます。



おもちゃで遊ぼう、マイバッグづくりのコーナー

素敵なマイバッグができました

絵本の紹介・プレゼント

手作りの布おもちゃ 大きなケーキ

手づくりおもちゃ シーパラダイス

マイクロショベルに乗って

壁掛けフォトコーナー

手作りおもちゃのプレゼント

パペットショー「キムタクとあそぼう!」

ポップコーンのいい香りが会場に広がりました

終了後にスタッフやボランティアで集合写真







  

2024年3月14日木曜日

 

能登半島地震 / 輪島への訪問報告

 3月12日(火)、能登半島地震の被災地である輪島市を訪問しました。  被災した子どもたちの居場所づくりや市民のコミュニティの再生のため、どんなことができるのかを相談しに伺ったものです。  この日打ち合わせに参加していただいたのは、輪島わくわくおもちゃの図書館の尾坂里美さん、大岩瑞枝さん、輪島市子育て支援センター・児童センターの平野弘美さん、山本惚太朗さん、竹園恭美子さんです。全国連絡会からは、理事長の鈴木と事務局長の藤田が参加しました。2時間余り意見交換を行った結果、次のような取り組みを行うことになりました。

①子どもたちが元気に遊べる場、市民がくつろげる場として、『子育て&市民安らぎサロン』を5月に開催する。会場となる支援センターは避難所となっているため、子どもたちや市民、そして避難者の方々が楽しめるような内容としていく。
②災害でより大きな影響を受ける障害児の保護者を対象に集いを開催し、意見交換や相談にものれる場を設ける。月1回の開催をめざすが、4月中に立ち上げを行い今後の進め方を検討していく。
 打合せに集まっていただいた方々自身、被災し厳しい状況に置かれていますが、とても前向きな姿に感激しました。今後、協力して進めていくのが、とても楽しみです。
 輪島市内の被災の写真はありませんが、多くの古い建物が被害を受けています。ほとんど手をつけられておらず、どのように復興に向かうのか、まだわからない状況のようです。輪島市内の一部は、やっと水道が復旧しましたが、下水道がまだのため、トイレは仮設のまま、ひしゃくで水を流して使用しています。少しでも早く、普通の生活に戻ってほしいと願いながら、輪島を後にしました。 (事務局)


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2024年2月27日火曜日

能登半島地震 / 輪島わくわくおもちゃの図書館からの報告

 輪島市子育て支援センターの平野弘美様から現地のレポートが届きました。

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 1月1日16:10に地震が発生してから、もう2ヶ月経とうとしています。

 
 地震発生時、私はお正月で帰省し家族と一緒に実家にいて、孤立状態になりました。
ドン!と突き上げるような衝撃の後、立っていることもできない回されるような大きな揺れが長く続き、山の木々や土砂が音を立てて崩れ倒れて、携帯も通じず、電気も付かず、孤立状態になってしまいました。幸い家族は誰もケガをすることもなくほっとしましたが、今、何が起こっていて、どんな状況なのか、みんなは無事なのか何一つ分らず、心配と不安しかない真っ暗な夜を車の中で過ごしました。

 

 2日の夕方に山の中を歩き、やっとの思いでセンターにたどり着いたのですが、避難者であふれかえったセンターに何をしていいか正直わからず、ただただ必死で避難対応をしてきました。

 
 地震発生から一ヶ月半が過ぎ・・・当初700名程いた避難者もぐっと減り120名程になりましたが、今も指定避難所として運営をし、まだまだ通常の形に戻るのは難しそうですが、それでも3月から開館できるように準備が始まりました。避難所の中での開館となるのでいろいろと試行錯誤していますが、子どもたちの居場所づくりを目指し、「センターが開くようになったら輪島に帰りたい」「もどってきます」といってくれているママ達の嬉しい言葉を励みに職員、力を合わせて頑張りたいと思います。

 全国からのいろいろな支援・温かい言葉に本当に助けられ力をもらっています。本当に感謝です。


震災後の街の様子

輪島市児童センター・子育て児童センター


出張ほっとサロン

2024年2月13日火曜日

 

能登半島地震/七尾市おもちゃ図書館こあらとその活動主体であるNPO法人ぽっかぽかから報告



「七尾市おもちゃ図書館こあら」の瀧さんから、被災地現地リポートの三通目が届きました。2月10日におもちゃ図書館が再開したとのうれしいお知らせです。まだ大変なことが山積しているようですが、一歩一歩前に進んでいけると良いですね。


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全国おもちゃ図書館の皆様こんにちは。七尾市おもちゃ図書館「こあら」のNPO法人ぽっかぽか瀧です。
 能登半島地震から1ヶ月半になろうとしています。七尾市ではまだ5割ほどの世帯では断水が続いて毎日の生活に大変な思いをしている方もまだまだいますが、学校や保育園では給食も始まり(地区によっては給水車を利用して)少しずつですが復帰してきています。
 1月23日より親子ふれあいランドも通常に開館を始め、2月10日は予定どおり(通常第2第4土曜日11時~16時)おもちゃ図書館を震災後初めて再開しました。これまでより来館者は少なかったですが、来館した親子からは「新しいおもちゃもある。楽しみに待っていた」との声も聞かれ1時間ほどたっぷり遊んで、好きなおもちゃを持って帰りました。(無料の貸し出しをしています。)
 また、当日は子ども食堂も予定どおり(毎月第2土曜日実施)再開しました。
 こちらの方は断水している家庭もあり、あたたかい野菜たっぷりのシチューに大人も子どもも52人の方がほっこりした笑顔で「おいしいおいしい」と食べていただきました。

同時に館内の矢田郷地区コミュニティセンターに避難してきている被災者の方にも130食提供しました。ボランティア会員で被災している方もいるのですが、当日は13名の方が協力してくださいました。会員の皆様も家で何もせず心配ばかりしているより気が晴れて元気になったと言ってくださり、やって良かったと思いました。皆で出来ることを少しずつやっていきたいと思っています。
 今後ともよろしくお願いします。
          NPO法人ぽっかぽか 瀧惠美子



2024年2月6日火曜日

 

能登半島地震 / 輪島わくわくおもちゃの図書館からの報告



2月6日、能登半島地震で大きな被害を受けた輪島わくわくおもちゃの図書館の尾坂さんから、現地の様子を知らせる報告が届きました。ご自宅も被害を受ける中、様々な活動を始められているようです。以下、尾坂さんの報告です。

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能登半島地震の真っただ中で

2024.2.5 
輪島わくわくおもちゃの図書館
代表 尾坂 里美


1月1日 
突然の揺れ、ガチャガッチャンミシミシと器が割れ、柱がきしみ、家が悲鳴を上げている。
長い長い恐怖の時間。テーブルの下で早く収まって!と祈るばかり。
外に飛び出し、倒壊した家々の間を通り抜けて隣の県土木事務所五階に避難したのだがーどのように行ったのか覚えていない。
いつものカバンと上着と靴。時々避難訓練していた場所へ。
「非常時には“普段“が出る」というが、その通り。
幸い、電気が点いて、携帯電話が通じる!(17年前の地震はそれが無かった)
家族もおもちゃ図書館のみんなも元気。安堵する。
気が付くと朝市方面から火の手が!どんどん広がり移っていく。風向き次第ではこちらも危ない。ガスボンベが爆発して花火の様に大きな音が響く。みんなで赤いシルエットを見ながら無力感と行き場のない怒りを抱え一夜を過ごす。友人のお寺が焼けた。2月には“犬の子まき(涅槃会)”をするはずだったがーお手伝いも出来なくなった。
避難所には近所の4町内が集まっていた。みんなで寝具やテレビ、清潔用品等持ち寄り助けあう。翌日からおむすび、カップ麺、水などの食品が届き命を繋ぐ。一番美味しかったのは、持ち寄った電気釜とお米と梅干、明太子、おかかで作ったおむすび。温かさやご飯の匂いにほっとする。
2週間目には自衛隊のお風呂、全国から届いた支援物資の衣類など生活回りが少しづつ整う。
全国おもちゃ図書館から「皆さんが元気になる様に!」と応援の声やトマト、みかん、沢山のパン、文房具、おもちゃが早々に届く。有難い。みんなに配る。元気が出た! 
お隣さんが笑顔で言った「昨日よりは今日、幸せが増えていく」と。

今、輪島には子ども達の姿が少ない。
すべての学校が避難所。中学生は全校避難。小学生たちもいつの間にか親戚知人を頼って避難する子が続出。中には仕事を求めて都会に移住する家庭も少なくない。
おもちゃ図書館の仲間たちも3家族が金沢方面へ避難。障がいをもった子ども達が生きずらいのは被災時も同じ。慣れない環境・小規模校から大規模校への不安。地震への恐怖から帰りたがらない子ども。それでも、不安を言葉に整理して“おしゃべり”できるLINE仲間がいることは幸いです。
輪島に居る子ども達はどんなに不安だろう…そんな子ども達のために複数のNPO団体が輪島高校音楽室で「子ども達の居場所~みんなのこども部屋」を企画してくださる。
23日、みらい子育てネット輪島が「出前ほっとサロン」を実施。子ども以上にスタッフの大人達が抱き合い、しゃべり場となった。当おもちゃ図書館も事前にニーズを拾い、出前でおもちゃを持参。お絵描きセット、自動車やレゴ、カードゲーム等親子が楽しむ。帰りには画用紙に可愛い虹の絵が描いてあり、嬉しかった。
昨日はおも図書仲間のOさんが簡単工作セットを用意してくださり一緒に参加、作って遊んで喜ばれた。今週は2回目の「ホットサロン」。頂いたパンを届ける予定。


あの恐怖の元旦から1か月。輪島の町は壊れたまま。
箱庭のように海も山も歴史や文化もコンパクトに詰まった美しい町はどうなっていくのだろう…課題は山積みだけど少しずつ動き始めます。
2月6日から小学校が授業再開し、町中の6校は輪島高校に登校です。
送迎無し、給食無し、児童クラブ無しの再開は働く親にとってまだまだですが、取りあえずの一歩。
昨日より今日、子ども達の笑顔が少しでも増えていきますように!


ご自宅の玄関前の様子。ご近所10軒のうち、倒壊を免れたのは3軒とのこと。

輪島朝市通りの火災、手前の建物が、おもちゃ図書館の入っている輪島市ふれあい健康センター。
風向きの関係で、延焼を免れたとのこと。



  能登半島地震 / 七尾市への訪問報告    2024年 8月3日(土)   輪島ヘむかう途中、七尾市のおもちゃ図書館こあらさんへ立ち寄りました。 おもちゃ図書館の運営団体であるNPO法人ぽっかぽかさんは子育て支援センターなどの「親子ふれあいランド」の運営管理も担っています。 ...